職人マツナガ通信

6月25日

地元TさんのプロジェクトM、オーバーホール作業開始です!
Tさん、ちょっと前まではレースなどにも参戦していましたが、
最近はブルべなどのロングライドや輪行ツーリングに目覚めてしまったようです。
なので、このバイクもロングライド仕様になってきています。
ハンドルは、初期のチネリラム、ステム、ハンドルバー一体型のものです。
このハンドルに、GPSメーターやライトを取り付けるために、
ハンドルの裏についている台座用ネジ穴を利用して、ブラケットを取り付けています。
お持ち込みの時に、どうもその締め付けネジがバカになってしまっているようのなで、
みてくださいと頼まれました。
ボクの予想だと、ハンドルに埋め込前れている雌ネジ台座がうごいてしまっているのか。
そうだとすれば、台座のつけかえかな、っと思っていました。
作業を始めてみると。
確かに、二本あるうちの一本は、締め切らない。
もう一本は締まっている。
とりあえず抜いてみようと、ネジを外す方向にまわし始める。
ネジは浮いてくるのですが、最後のところで抜けてこない。
しかし、ネジはまわるんですよね?
生きていると思われる、もう一本の方も緩めてみるが、やはり同じように最後のところで抜けてこない。
いろいろやってみたが、どうしても抜けない。
とりあえず、とれないとどうしようもないので、
サンダーでネジの頭を吹き飛ばして、ブラケットを何とか外します。
ようやく、ネジ穴がみえました。
残っているネジを外してみると、雌ネジのたっているはずの台座には、
まったくネジはたっていず、ただの筒になっていました。
よ~くみてみると、なんとネジ穴台座は、4㎜のネジ穴で、
それに5㎜のネジがはいっていました。
おそらく、台座はアルミなので、無理をすると食い込んでいってしまったのでしょう。
ネジが取れなかった原因は、無理やりいれたネジが雌ネジのアルミ台座を噛んでしまって、
それが食いつてしまいとれなかったんですね。
これでは全く使い物にならないので、
ボクのフレーム製作用につかっている、ボトル台座用の5㎜ネジのリベットナットを取り付けることに。
慎重に今ついてる台座を取り外して、空いている穴をドリリングして少し広げて、
リベットナットを接着剤で取りけます。
ふ~、これで復活、ブラケットを取り付けることができます。