職人マツナガ通信

9月10日

サドル修理の続きです。
準備のできた壊れたサドルにカーボンシートをはりつけます。
まずは、貼り付ける大きさにカットしたカーボンシートに接着剤を含侵させます。
接着剤の池にシートを置いて、ローラーでゴロゴロ押してシートに接着剤をしみこませます。
サドルの補修箇所にも接着剤をよく塗りこみ、張り合わせます。
一枚のシートで一周覆おうとしましたが、接着面が狭すぎてカーボンシートが折れてくれません。
仕方がないので、上面、内面にわけて貼り付けます。
カーボンシートが張れたら、
その上に剥離シート、
その上に余分な接着剤を外へ出す穴あきシート、
さらにその上にでた余分な接着剤を吸収してくれるシート。
そうして、全体をエアーバックシートで包み込みます。
そうして最後に、バキューム機でエアーバック内の空気を抜いて、
カーボンシートを壊れた個所に圧着させてます。
ふ~。
こうして、後は接着剤が硬化するの待ちます。
はて、さて、結果は・・・・・・。
厳重に重ねた破損個所のシートをはがしてみると。
お~、ちゃんと張りついているではないか!
これで高級サドル、一命をとりとめましたね。
こういう補修は、作業後の保証もあるので、
当店で販売したものに限らせていただいています。