職人マツナガ通信

12月20日

M夫人のプロジェクトM、下ごしらえ製作開始です!
多くの仕事がそうと思いますが、この下ごしらえの仕事が重要なんですよね。
フレーム作りでいうと、この下ごしらえができたら、作業の70%は終わった感じです。
ラーメンつくりもそうですよね、下ごしらえのスープつくりに莫大な時間を費やして、
注文をもらってからラーメンがでてくるまでって、数分ですよね。
まずは、合金鋼のラグパートの加工です。
カーボンチューブが差し込まれてくる部分です。
合金鋼の筒ですが、この筒のロー付け(溶接)される部分の根元の肉厚が、
フレームの剛性にかかわってくる重要な部分です。
M夫人の場合は、体験、乗り方、使う目的から、肉厚を0.7㎜に削ります。
元管を旋盤にセットして刃物で削りこんでいきます。
肉厚が削り込めたら、次は接着強度に必要十分な長さにカットします。
これも、各パートににより長さが違うんですね。
最後にカーボンチューブが入ってくる側のヘリを、テーパー状に削って出来上がりです。
ヘッドチューブも肉厚、長さを削ります。
ヘッドチューブの肉厚は0.9㎜に削り込みます。
さて、できました。
お次はフライス盤をつかって、突き合わせの部分の製作ですね。