職人マツナガ通信

7月27日

今日の大シゴト。
日々いろいろなお客さんが来ていただけます。
この道20年くらいやっていますが、
はじめて出くわすような、修理事や頼まれ事にも、
ぶちあたります。
今日もそんな事が。
ミニサイクルにビンディングをつけたいという
お客さんがこられました。
なんでも、今度仲間で筑波山のほうへ、
ツーリングへいくとのこと。
交換できますか、
と聞かれたので、
できなくはないので、
はい、できますと。
それでは、お願いしますということで、
ペダルとシューズをお買いあげいただき、
交換作業も行うことに。
ペダルの交換など、
普段は訳ないのですが、
どうやら、この自転車の右ペダルは、
ネジが曲がって締められてしまったらしく、
メチャクチャ堅い。
少しずつ動くのだが、
一向にやらかくならない。
普段なら5分とかからなに作業に、
20分くらい、大汗かいて、
ヒーヒーいいんがら、なんとかとりました。
今度はとれたはいいが、
ネジ山が崩されてしまっている。
タップを取り出し、ネジ山をもう一度サライ直し。
こうしてなんとかつかえることに。
いつも、かっこいいロードレーサーばかり組んでいるのではないのですよ。
ボクのシゴトも。
トホホ。

今日のショボちゃん
6月26日(木)
ツールドラクルーズを終え夕方高速に乗ると
ぶっ飛ばしコマッチャンの運転するマスターの助手席に乗っていたのだが
変な音と共に高速道路でロック状態......
うわ=======。パンクした!!!!!
寄せろ寄せろ!!!焦げくせえぞ!!!!
全員冷や汗もん.....。後ろからトラックでも来てたら大変だった。しゃれにな
らん。
ミッションがぶっ壊れた、ギヤが入らない。1000kmしか乗っていないの
に....。
新車のレンタカーなのに。60万キロ走っているレッカー車に乗せられる1000k
mしか走っていな
い新車。レッカー車に乗る橋川さんは写真取ってはしゃいでいる。こまっちゃんは超
ブルー。
結局なおる訳も無く4人はシャトールーで一泊。僕はボベのホテルに帰ってきた。
今日はボベの本拠地で宮沢の作る料理を昼夜と食べさせてもらったが
フランスに来て1ヶ月だが一番上手い!!!最高。生パスタを作ってくれた。
明日はレジョナルのレースに宮沢、廣瀬、エキップの佐野、宮崎そして流郷さんが
出るから見に行こうかな。
次のレースのミウットまで1週間ほどボベのホテルに滞在することになった。
ミウットはプロのカテゴリーだ。

タシロ恭崇のレースレポート
7月23日(火)
ツールド・ラクルーズ(2-12-1)
第1ステージ146km
このレースは今年でもう3回目だ。毎年コースが変りアップダウンだけで平坦が無く
メンバーも濃くフランスのアマチュアで一番レベルが高いレースの一つだろう。
ラポムは出場を断られ、僕は今回アンカーのメンバーで出場する。
日本から藤野、渋谷、現地組の橋川、水谷、廣瀬の6人。
監督からのチームオーダーとして総合より、ステージ優勝を狙う。
出場チームはDN1は2チーム以外すべてで、DN2が3チーム。そして外国勢はベ
ルギーのアマチュアのドモにドイツのアンダー23のマペイにアンカージャポンの3
チーム。
一昨年、去年も、とにかく辛かった思い出がある。道も悪く踏まなければ全く進まな
いコースだ。
橋川さんには春以来、久しぶりに会うし、今年は特に皆と顔を合わせる機会が少ない
ので
ステージレースで顔を合わせるのが嬉しい。
マルセイユから電車でパリまで来て合流してまた南にレースに来たのだが気候がほん
とに違う。
昨日はパリで寒かったのに今日のレースはすごい暑い。マッサージャーに日焼け止め
を塗ってもらいスタート。和やかムードのスタートを迎えたが、いきなり登りが続き
速く、後ろのほうでスタートした僕らは完全に取り残された。藤野さんが前に乗った
がスタート直後のスピードの速さで
戻ってきた。7人が先行、更にその後ろに30数人。そしてその後ろの集団に全員取
り残されてしまった。
わずかスタートして10kmちょっと....。取り残され組みのディナンが引き続
けているが差は開いている。更にマペイが全員で引き続けるが差は開く一方。ディナ
ンが止め、マペイが引き続けているが1分から2分......。
でも僕らも全員取り残されているのだ。全く引かずに次の展開に備えることは僕には
出来ず、藤野さんマペイと共にローテーションに僕は入る。
監督からは前にグループが合体したらペースが緩む可能性もあるので、次の展開の為
に引かなくて良いと無線で入る。でも.....
しばらくはローテーションに入っていたが「明日に備えよう」と言うことで後は
流してゴールまで向った。トップとは7分以上の遅れ。コースがきついのでグルペッ
トでもきつかった。優勝はサンテティエンヌの選手。総合成績はスタートから逃げ
切った数人が同タイム。


7月24日(水)
第2ステージ148km
朝は雨が降り、寒く嫌な感じだったが午後のスタートには天候は回復した。
監督の予想は前半最初のMG26kmが勝負どころと読む。
昨日の順位で何とチームカーは18番目ビリだ。昨日の二の舞はどうしても避けたい
ので
今日は少人数の逃げに入る事を考え集中してレースに臨む。
前半からアタックのかけあいは変らず、橋川さんが数人の逃げに入り集団と25秒差
まで
付けたが、リーダーチームのサンテティエンヌが早めに潰して徐々に登りに近ずく。
登り初めは道も狭くリーダーチームが完全に前でふさぎ誰も行かせない雰囲気に。
前に居た水谷さんが「今行けば決まるよ!俺行こうかな....」
と同じ事を考えていたが、「僕が先に行きます!」と言う。
総合上位も前で固めゆっくり登り始めて誰も前に出れない中、ブルターニュUの
ジグーが単独でアタック。誰も追わない。と言うか前に出れない。
ようやく僕が前に出れて1人でアタック。既に登りはじめだったがジグーが待ってく
れたことも
あって早めに追いつき2人で逃げ始める。
登りだったがアウターのままとにかく全開で踏み、頂上を越える。下りもそのまま
全開。久しぶりにこんなスピードが出ている。きつすぎるが、ここで切れるわけには
いかず
下りきるとジグーが「後ろが来てるから待とう....」
見ると集団のちょっと前を数人が来ていて
合流して6人の逃げになる。30秒からなかなか離れず頭が真っ白になるほどきつく

一度追いつかれそうになったとき昨日一緒に遅れた去年の優勝者のラバロが辞めて
集団に戻ってしまった。5人でも諦めずに踏んで逃げが決まった。
ジグーにエチュップ、シャトールー、ドモ、に僕の5人。
1分半まで離したが泳がされて居るのは解っているがチャンスであるのも確か。
「総合で45秒遅れが2人」と監督の無線から入る。
やっぱり.....そう簡単に総合関係ないメンバーだけでは行かない
か.....。
後半絶対詰めてくるだろうけど逃げるしかない。ドモの選手が強烈に強く
登りのたびに鬼引きされ、かなりやばい状態が続きそれが120kmまで続いた。
100km逃げたが後半残り30kmでやはり捕まった。
集団に留まる脚も僕には無く5kmほどは粘ったが千切れ1人で25km先のゴール

目指し1人で走ることになってしまた。監督から「ゆっくりゴールまで帰って来
い。」集団からは橋川さんを含む逃げが出来たがゴール手前で
捕まりゴールスプリント。
水谷さんが狙える位置で何と落車してしまった。
優勝は何と僕と一緒に逃げていたブルターニュUのジグー。
何てこった。僕が1人でゴールするとプディウムに立っている。まさかと思った
が....
着替えていると最後に敢闘賞で僕も呼ばれた。
スポンサー賞なので誰でも良いのだろう。
水谷さんは念の為に病院へ行ったが骨も折れていなく一安心。
優勝したジグーの後ろだっただけに惜しかった。
僕は明日走れるだろうか心配だ。

7月25日(水)
第3ステージ159km
最終日リーダーが替わった。昨日の順位で同タイムの一昨日まで2位のエックスのプ
リュイネックがリーダーになった。2位とのタイム差なし。彼もまた去年フェスティ
ナからのプロ下がり。
監督からは「総合がらみで逃げは、なかなか許されないだろうから後半勝負」
100km過ぎてから勝負だろうと僕も見た。
スタート前各チームのドンが裏で怪しいムードを漂わせ、話しているのを
橋川さんと2人で見た。「おいおい、怪しすぎるぞ.....」
しかしそんなことも忘れスタート。毎日少しパレードで走り止らずにスタートだった

今日はそのままスタートで知らなかった。一気にスピードが上がり[何
だ......」
既に何人か逃げていてすごいスピード。ゼロからマックスに追い込まなければならず
脚がギシギシ音を立てるのが解り脚中が痛い。エックスが全開で追っていて、しかも
しばらく
だらだら登っている。千切れそうになりながらやり過ごしたがこの後が思いやられ
る。
追いついた後に橋川さんが積極的に動いている。速いペースのまま40kmほど進み
ペースが緩むことなく逃げが決まった。逃げる連中もすごい。行けるチャンスもあっ
たが
今日は後半勝負に絡みたいと思い無理をしなかった。
エックスがずっとコントロールしてるのだが、やっぱり全員エースになれるほど強い
ので
かなりなスピードで走っている。
昨日と同じように1分半を保っているが総合で絡む選手ではない。
今日は下がったら僕は切れると思い僕も集団に居るがかなりきつく集中して先頭付近
でずっと耐えた。
後半何とか動けるように集中だけはして走る。サンテティエンヌも混ざり
泳がしながら後半捕まえる感じになったが、じれったく、なかなか捕まえない。
もしかしてギリギリで捕まえるのか.....?
と思っていたが、捕まえようと思ったら一気にスピードを上げ難なく残り10kmで
捕まえた。
この後かと思ったがペースはずっと速いままコントロールされ残り5kmを切り
前ではもがきっぱなし状態。いい位置に居て渋谷さんも上がってきたので
スプリントなら......。と思いアシストしようといい位置で待ったが
来なかった。自分でやるしかなく良い所までは行ったが最後にはやっぱりびびってし
まい
20位ぐらいでゴール。
今日もジグーが勝った。もう既に5、6勝している。
クレディアグリコールの研修に行くらしく来年はプロか。
ゴールしてダウンして戻ってくると水谷さんが「ポディウム呼ばれているぞ!」と
言われてまたまた何時ものやつかと裏で、かなり待たされ
日本人で賞みたいなスポンサー賞を貰った。しかもジャージは何も取らなかったのに
ポディウムで写真を全員で取るために2つの賞を貰った選手のマイヨ・ジュンヌ(一
番若い選手のトップ)のジャージを着せられ花束を持ってリーダー達と並ばされた。
複雑な気持ちだ。役員のポディウムのメンバーリストを見たら水谷さんの名前
が......
はめられた。
来週もまたアンカーでブルターニュに行きUCI1-5のミウットシリーズ戦5レー
スに出場。