職人マツナガ通信

5月21日

パナソニック チタンフレーム用フォークの、かさ上げカラー製作です。
いつものことですが、製作するにあたり特に図面などは書きません。
すべてボクのアタマの中のイメージ図だけで作っていきます。
当然ですが、製作前には、何度も何度もアタマの中で製作物をイメージします。
製作物をいろいろな角度からイメージします。
それでも、作ったものをとりつけようとすると、
ありゃ、ここが当たってつかない、とか出てきます。
そうなった場合は、その都度対処法を考えてトライアルアンドエラーで突破します。
まず筒状の硬質プラスチックをまず旋盤に加えます。
フォークにセットしたときに、なるべく自然に見えるように、外径を削ります。
ボクのこういうものを作るときのポリシーとして、
付け加えたものが、あたかも最初からついていたような感じで仕上げるを貫きます。
外径が削れたら、お次はステアリングコラムを通す穴あけです。
このカラーは、ステアリングコラムに圧入したいので、寸法精度をメチャクチャシビアに削ります。
最初に25.4㎜のドリリングをして下穴をかえて、あとは中ぐりバイトで削っていきます。
中ぐりができたら、ヘッド小物の下玉押しがのる部分を削り出してます。
そうして、最後にフォーククラウンン上に直付けさされている、
下玉押し部分を圧入したとき干渉しないように、
カラー内側を、フォークの下玉押しと同じ角度になるのに、
テーパーに削っていきます。
ふ~、できました、ほぼイメージ通りです。
いよいよフォークに圧入です。
若干のカラー内径寸法を調整して、無事に圧入成功! ピッタリです。
後はフレームにセットして、問題中ですね。