職人マツナガ通信

4月22日

 ”無視する文化”
 
最近勉強させてもらった言葉です。
小さい頃、駄菓子屋さんへ買い物にいったとき
”くださいな”とか”こんにちは”とかいって、
お店に入っていったもんです。
それが、いつからか、
無言でお店にはいっていくようになってしまっていました。
 
なんでかな、と考えてみると。
コンビニやファーストフード、
大店舗のスーパーマーケットなど、
大量にヒトをさばかなればならないスタイルができて、
お店側、買い物側双方で、
挨拶をする余裕がなくなってしまったように思います。
 
お店側は扱うヒトが多くなってしまうと
単なる、営業トークで、
”いらっしゃいませ”や”ありがとうございました”をいうようになってしまい。
(ひどいところは機械がいいますよね)
また、買い物側は相手の営業トークの挨拶に、
真剣に答える必要を感じなくなり、
何をいわれても、無視することが当たり前になってしまう。
こうなると、イタチゴットで、
真摯に挨拶していたお店も、
無視する事になれてしまった相手に、
しだいに誠意の無い挨拶になってしまい、
それに対して買い物側も、
ますます無視することが当然になってしまう。
 
自分の場合はこんな感じで、
知らず知らずのうちに、
お店のスタイルにかかわらず、
無視することが当たり前になってしまったようです。
と同時に、
買い物が、単なるモノとお金の交換になってしまったようです。
小さい頃の駄菓子屋さんでの買い物って、
タダのモノとお金の交換ではなく、
コミュニケーションだった気がします。
コミュニケーションであれば、
お互い挨拶が必要であり、
買ってくれた相手に、
またほしいモノを売ってくれた相手に、
お礼の言葉をいうは当たり前ですし、
礼儀というモノも必要ですよね。
 
そんなことに気がつき始めて、
最近は、できるだけ相手の挨拶に応えるようにしています。
(もちろんコンビニやスーパーなどではできにくいですが)
 
買い物は単なる
モノとお金の交換じゃなくて、
ヒトとヒトのコミュニケーション。
そんな風に考えると、
うちのお店では、
入って来てくれたお客さんに、
”いらっしゃいませ”
ではなく、
”こんにちは”
と普通にいえるようになるといいですね。