職人マツナガ通信

6月27日

二十五年越しの恋、のトーキョーのTさんのプロジェクトM、
設計開始です!
小物類がきまり、各部数字がはっきりしたので本格的に設計です。
まずは、現行車アンカーとデローザのバイクの寸法関係をチェック。
ご自身であわせたとのことですが、ほぼ同じ感じです。
これをベースに設計します。
見た目もカッコよく、しかも機能も満たしているバイクをめざします。
ハンドリングは、ご本人の希望であまり反応が良くない感じ、
どちらかというと直進安定性を重視とのこと。
アンカーはちょっとふらつき、デローザのほうがお好みとのこと。
そこで、アンカーとデローザのトレール値を計算。
出てきた数字をみると、フムフム、仰る通りの数値です。
シートアングルは、一番重要な腰の位置なので、
現行のポジション優先ということで、ほとんど今と一緒に。
シートチューブ長は、芯-トップで460㎜に。
これだと、サドルトップからシートピラーのフレームの差込口まで145㎜でることになります。
ボクの経験上、ホリゾンタルフレームだと、
この数字が150㎜以上でていると全体的にカッコよく見えます。
おそらく、これがギリギリトップチューブホリゾンタルフレームサイズの限界と思います。
トップチューブは、アンカーとデローザとで10㎜の違いがあります。
それをステム長でクリアして乗られている。
アンカーのパーツを組換えということなので、
そのままステムを流用できるような寸法で設計をしましたが。
どうも、全体的にまとまりが悪いのでアンカーより5㎜伸ばしました。
これにすることにより、トレール値、ヘッドアングル値、フロントセンター値ともに、
いい感じに収まります。
ふ~、今までアタマの中で熟成させていたものが、
はっきりと数字となってでてきました。
いい感じと思います。
また、少し寝かせて、改めて確認してOKならこれでいきます!