職人マツナガ通信

7月21日

二十五年越しの恋号プロジェクトM、トーキョーのTさん、
ラグパートの下ごしらえがおわったので、
お次はチェーンステーの準備です。
まずは原管、カイセイ8630ニッケルクロームモリブデン鋼の、
テーパー形状の22.2φX0.7㎜肉厚のものです。
これも長材なので、どの部分を使うかでフレーム剛性が変わってきます。
今回は軽量、小柄なTさんなので、
一番細いところから使いだします。
まずはフライス盤を使って、エンドを差し込むところの割りをいれます。
割りが入ったら、右側スプロケットが当たる部分を、
加熱してハンマーでたたいてつぶします。
スプロケットよけの逃げをつくります。
叩き終わったら、酸洗いをして、
端面をきれいに仕上げます。
これでロー付け前の処理はおわりです。
治具にセットをして、ロー付け(溶接)です。
これで自転車をつくっているのだな、っとなんとなくわかってきましたね。