フィンランド人のKさん、
高校生の息子さんのバイク修理でお持ち込み。
このバイク2019年の3月にお買い上げ。
男の子の通学バイク、扱いは相当に激しい。
まずはタイヤ、サイドがボロボロに、タイヤ交換が必要。
後輪の振れ、これは振れ取りしないと駄目な状態。
そうして、なんだかガタガタとひどい音がするということ。
ご本に曰く、後輪のハブがだめになったのでは、っと。
ハブのガタを見てみるが、ガタはでていない。
このガタガタ音は、おそらくヘッド小物のゆるみだと思い、
フロントブレーキをかけて、前後にゆすると、ガタガタ。
その場でヘッドのゆるみをとってみる、
が再度同じようにフロントブレーキをかけてゆすってみるとまだガタガタする。
ん?
念のためもう一度ヘッドのガタをとってみるが、もうこれ以上締め付けれれない状態。
ふっと、ダウンチューブに目を落とすと、
ぬぁんと、折れているではないか!
きれいに輪切りになっている。
これをみたKさんも唖然。
息子さんは、何回か転んだとのこと。
トップチューブ、フロントフォークには、特にダメージがないようなので、
昨日、今日の出来事で折れたのではないようです。
おそらく、何度か落車でダメージをうけて、
あとは通常使用の疲労による破断と思われます。
僕もこれとまったく同じような状況を経験しています。
高校生のころ、クロモリロードに乗っていて、
その頃は年間に2万キロくらいは、走っていました。
いつものように練習にでかけていき、
日も暮れかかた頃、信号待ちからスタートしたら、
なにかガクンという衝撃が。
なにかなっと思いましたが、特に気にせずに走り続けました。
なにかちょっと、ボワン、ボワンっという走行感とヘッドのガタが気になり始めました。
帰宅して、さっそくヘッドのガタをとりますが、
何度ヘッド小物をしめても、ガタがとれない。
ヘッド小物がいかれてしまったのかと思い、
ふっとダウンチューブをみると、なんと輪切りに・・・・・。
ラグの先端からきれいに輪切りになっていました。
特に大きな落車などもなかったので、おそらく疲労破断したのでしょう。
チューブは当時はやりはじめていた、トリプルバテットだったと思います。
フレームは、通常使用だとダウンチューブのヘッド側付け根に一番応力が出るといことを、
身をもって体験しました。