ロングピラーつくり。
パナソニックのクロモリロードにのる地元のIさんのご指名で、
スタッフサカマが作った、オリジナル小径車「ペース」用のピラーつくりです。
シートチューブ長が310mmと超短いので、
通常のピラーでは長さが足りません。
ピラーもオーダーメードです。
一応このバイク奥様用ということなので、
奥様のBB中心からサドルトップまでの長さと、
あと当然ご主人のIさんも乗られることがあるとのことなので、
ご主人の高さと両方クリアできる長さのものつくります。
まずは、シートチューブに入る外径のピラーを一本用意して、
お次にこれつぎ足すためのピラーを用意します。
長さを確認してから、両方のピラーを必定十分な長さにぶった切ります。
そうして、その二本のピラーを接着剤でつなげます。
二本のピラーをつなげるだけで簡単そうに見えますが、
外径、内径にあわせての旋盤作業、
接合部の強度を考えての補強と、結構やっかいな作業です。
さて、こうしてオリジナルロングピラーができました。
通常のピラーに比べて長いです。
このペースですが、初めて作ったのはもう二十五年くらい前になります。
当時神奈川でチームリマサンズというショップでオリジナルバイクをつくっていました。
そこで結構ご年配の女性のお客様が、折り畳み車で輪行をしたいけど、
折り畳み車の折り畳みが複雑で覚えられない、
なんとかならいか、っということで考え出したバイクです。
ステム、ピラーをアンテナ方式にして縮めて、
前輪を外してトップチューブ下にスッポと入るようにして輪行できるように設計しました。
この時期小径折り畳み車が流行っていて、
サイクルスポーツ誌の特集に取り上げられたのですが、
どうやって使うかをしらない評論家に酷評されましたっけ。
Iさん、只今塗装をご自分でやられています。
どんな仕上がりになってくるか楽しみです。