職人マツナガ通信

2月26日

元百哩大王の代表だった平本さんのプロジェクトM修理です。
2008年より数々のツーリングやセンチュリーライドに参加されてきました。
そのバイクに、最近フロント変速機の取り付けバンド部分に、
縦に少しクラックが入ってきました。
気になるということで修理にお持ち込み。
以前この手の症状は、鉄のカバーチューブを亀裂部にかぶせて接着をしてなおしていたのですが。
どうも、それだと再発してしまうことがあり、別の方法を考える。
いろいろ考えてみましたが、カーボンシートを巻くことに。
フロント変速機バンドが来る部分なので、
巻いた後のチューブの真円度と寸法ががちょっと心配ですが。
きれいに巻いて、熱収縮テープをつかえば変速機バンドを取り付けるくらいの寸法精度は出せるだろう。
っといことで作業をしました。
クラックの部分をカバーして、ボトルケージ台座のところはカーボンシートをくりぬきます。
そうして接着剤をつけて、カーボンシートをまいて、その上に熱収縮テープをまきつけて加熱です。
熱収縮テープというのは、加熱すると収縮してカーボンシートをチューブに圧着してくれます。
さて、硬化が終わり熱収縮テープをはずしてみます。
ん~、結構いい感じで仕上がっています。
この状態でサンドペーパーをかけて真円度と寸法をだしていきます。