職人マツナガ通信

6月2日

プロジェクトMオレンジ号レプリカを駆るNさん、
山岳用バイクとして使用しているルック785ヒュエズのオーバーホールでお持ち込み。
前回点検より、6000km位使用さているとのこと。
各部点検をして必要部分をオーバーホール。
今回きになったのが、リアブレーキアウターの折れ。
ルック785ヒュエズは、ヘッドチューブの真横に穴が開いていて、
そこからケーブルが出てくる仕様。
ハンドルをあさく切るのなら問題はないのですが、
大きくハンドルをきると、ケーブルの出口を起点として、
一か所でまがってします。
Nさん、車載の際どうしてもハンドルを真横にきらなければならいとのこと。
それをくりかえしていると、
軽量化のためのアルミアウターケーブルが画像のように折れてします。


これをなんとかしたいというご希望。
いろいろ考えましたが。
ブレーキアウタージョイントという、二本のブレーキアウターをつなぎあわせるための、
筒状のキャップがある。
これをつかって、フレームにあいている穴のとば口には、
鋼製のアウターケーブルをつかって、このジョイントを使ってアルミアウターにつなげる、
っという方法が思いつく。
作業にとりかかろうとすると、
フレックスケーブルガイドがあることを思い出す。
これ、曲率のきついとろこにつかうブレーキ用のアウターです。
これ、これ、っと取り出してみる。
これを短く切って、曲がる部分だけに使います。
おそらく、Nさん、車載時ハンドルと90度まげるというので、
このほうがより安全になると思います。


納車時に、Nさんにもう一つ相談される。
もっと軽くできないですかね?
なんでも今度の富士ヒルクライムで、最軽量のバイクには商品がでるらしい。
Nさんのヒュエズ、納車時重量5.6kg!
レースではホィールもライトウェイトの超軽量をセットします。
見回す限りもうこれ以上の軽量パーツは思いつきません。
あとは、フロントギャをシングルにして、フロントディレラーをとることでしょうかね。