職人マツナガ通信

3月26日

Iさん、ごめんなさい。
接着がしあがったIさんフレーム、
本日最終仕上げの予定をしていたのですが、
納車、商談とバタバタでたどりつけませんでした。
ゴール目前です。
カラーリング決まりましたか?
大変お待たせしているので、
待つのは全然問題ありませんので・・・・・・・・・、
納得のいくカラーリングをしてください。

少し前に納車したプロジェクトMの使用感想をトーキョーのKさんから頂きました。
オーダーバイクの意義をとてもよくご理解頂き、作った自分も職人冥利に尽きます。
これだからやめられないんですよね、フレーム作りは。
手仕事による職業がどんどんなくなっていく昨今、
この仕事を継続させるということが、自分が自転車屋をやっていく上での使命のひとつと考えています。
なにがあっても作り続けなければと再認識させて頂いたおたよりでした。


”先日は、突然のお願いにもかかわらず納車に対応していただきありがとうございました。

ポジショニングに全然時間がかからず、ぴったりだったのには本当に驚きましたが、オーダーだからそうなるのかと後で気づきました。
あれから、ローラーでしか乗る機会がなかったのですが、昨日時間ができたので、やっと外を走ることができました。
まるで氷の上を滑ってるようななめらかな感じなのに、安心感というか安定感があり、驚きました。
それから、坂を登るのが軽くなり、ストップアンドゴーの際の、加速がはやく気持ちよかったです。
素人で、乗り味をなかなか言葉に表すことができないのですが、お伝えした要望が、本当に反映されていて、満足しました。
それから、ワイヤーの端など、細かいところにアルマイトの赤のパーツをいれていただきありがとうございます。見た目も本当に満足いくものになりました。
レースをするわけでもないのに、オーダーメイドの自転車をつくることの必要性に疑問を感じ、なかなか松永さんのもとを訪ねることができなかったのですが、「レースをするわけでもない自転車」こそオーダーしてよかったなあと、つくづく感じています。
レース用の剛性のものは、それこそ、マスプロメーカーでいろいろあるのですが、ツーリングだったり、ロングライドだったりでいいものを買おうとしても、エントリークラスあるいはミドルクラスのものばかりで、なかなかほしいものが見つかりませんでした。でも、オーダーすると、自分のほしいものを探すのではなく、作ってもらえるのですから、こんなに満足できることはありません。
いろいろ細かな要望を繰り返したにも関わらず、ご丁寧に対応していただきありがとうございました。この自転車を大事に乗り続けたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。”