職人マツナガ通信

7月28日

ツールもいよいよ終盤です。
最後の山岳コースピレネーで、グラント・トーマスがほぼイエロージャージを決めたようです。
このピレネーのレースで、フルームはレース途中、トーマスに、今日は不調だということを伝えたそうです。
この、好不調はどこからくるのでしょうか。
自分なんかも、毎週は走っていると、今日はいつもより踏めるとか、今日は全くダメという日があります。
選手は、きちっと数字で管理しているので、その日の好不調がスタート前にわかってしまうのでしょうか。
でも、わかってしまうと、精神的にダメになってしまうので、スタッフは知っていても、
選手には知らせないのでしょうかね。
二十日以上つづくツールでは、選手もこの好不調の波が幾度もくるのでしょう。
それらを巧に乗り切っていける選手のみが完走できるのでしょうね。
見てて思うのですが、最近ツールの順位のタイム差がすごく少なくなってきている気がします。
数分差なんですね。
これはドーピングが厳しくなって、山岳コースで大差をつけられなくなったせいか、
などと勘ぐってしまいます。
数秒差で思い出されるのが、大分前のツールで、
ローラン・フィニョンとグレッグ・レモンの対決ですね。
最終ステージまで、50秒差でフィニョンがイエロージャージを着ていて有利でいた。
そして最終ステージのタイムトライアル。
なんとそこで、レモンが8秒逆転をしてしまいました。
3000km近く走って、8秒差で逆転負けです!
当時TVでみていて、うなだれているフィニョンの姿がいまでもまぶたに浮かびます。
1分30秒差でまけたのなら、あきらめがつくが、
8秒差では、なんとも、あきらめられないか。
しかし、3000km走って数分差というのは、すさまじい戦いですね。
2018729122634.png