職人マツナガ通信

11月29日

四国でプロジェクトMを駆るMさんの、フロントフォーク作り開始です。
ライド中、下り坂でちょっと不安を感じるMさん。
ご相談の上、今使っているカーボンフォークから、オーダーのクロモリフォークにかえる事になりました。
MさんのプロジェクトMをつくったのは2011年。
当時はまだインチのフォークコラムのカーボンフォークがあったんですね。
なので、クロモリで製作できます。
まずは、部材選び。
Mさんの体型、現在のフレームの仕様を確認して選びました。
今回は、あまり剛性が高すぎないように気をつかいました。
部材を選んだら、次は寸法ですね。
Mさんのご希望で少しオフセット(フォークの曲がりの深さ)を伸ばします。
現在のカーボンフォークは43mm。
5mm長くして48mmに。
これは単純に曲がりを深くすればいい問題ではなく。
フレームの寸法は一カ所動かすと、必ずどこかの寸法が変わってきます。
なので、もう一度フレーム全体の設計を見直します。
見直すといっても、バックフレームはもうできあがっているので、
フォークの寸法関係を煮詰めていきます。
最終的に、もとのフレームのヘッドチューブ長さがかわらなかければいい訳なので。
ブリッヂ半径を今のものと少し変えて、フォーククラウンの厚みを少しかさ上げすれば、
オフセット48mmで今のバックフレームが使えることがわかりました。
OK、これで製作開始できます!