職人マツナガ通信

11月30日

四国のMさんのフォーク作りです。
まずは、クラウンのかさ上げ加工です。
ステアリングコラムにクラウンをロー付け(溶接)したあと、
クラウンの上部に5mmのかさ上げが必要となります。
5mmかさ上げすると、下玉押しがのかってくる段がついている部分もなくなってしまうので、
こちらも加工必要となります。
かさ上げに必要なリングを、旋盤で削りだしてつくります。
5mmのものと3mmのもの。

できあがったらクラウンにかぶせます。


そうしてロー付けです。
手間はかかりますが、こうしないと、フレームにセットしたとき、
設計通りの寸法になりません。
まさにオーダーメイドのフォークですね。
フォークはフレームの剛性を決める重要な要素です。