職人マツナガ通信

9月18日

下ブリッヂ。
BB(ボトムブラケット)とチェーステーをつなげた根本に、
チェーンステー同士をつなげる橋渡しをする部分をそう呼びます。
ボクがサイクリングをはじめた三十年以上前のクロモリのフレームには当たり前についていた物です。
いつ頃からでしょうか、クロモリフレームでも省力されてはじめて、
アルミフレームが主流になる頃にはつかないのが当たり前になってしまいました。
長さ2cmくらいの部品なのですが、これがバックフレームの剛性には結構影響します。
修業時代、下ブリッヂを省略したフレームが世の中に出始めた頃、
自分で作っているフレームで、静加重試験したことがらいます。
ブリッヂ有りとブリッヂなしのフレームのリアエンドに同じ重さをかけて、
どれくらい変形するかというものです。
結果はやはりブリッヂ有りのほうがたわみませんでした。
ボクの作るフレームには基本的にこの下ブリッヂはつきます。
ただし、剛性を下げるためにあえてつけない物もあります。
Oさんの場合は、ゆくゆくはレースもでたいというリクエストなのでもちろんつけてあります。