職人マツナガ通信

11月30日

フレーム製作の基礎技術及び実技。

1983年9月18日(日曜日9
東京荒川オリエント工業(当時)

一週おいて3回目の講義です。
ようやく製作に関する実際のレクチャーにとどきました。

☆金属について
原子の構造 電子 陽子
         転位論(並び方) 正しいならびかたらな張力1400kg可能
         結晶粒の大きさ。

☆鉄の種類

☆KLEIN アルミフレーム
鉄の1/3の比重
強さ:strength
剛性:stiffness

パイプ肉厚と径 50:1を超えるとよくない
 重量に対して剛性が比例する
 ヤング率・・・・・・・・・一定

☆低温ロー

レイノルズフォーク
根本肉厚1.2mm 先の肉厚1.4~1.5mm

☆設備について
作業台 (万力とへその高さをあわせる)
万力
定盤 3尺×4尺
ボール盤
グラインダー 1/2馬力
フライス 1/2~1馬力
旋盤 4~4.5フィート
けがき工具
vブロック
トースカン 可変式
スコヤー
ポンチ
スプリングコンパス 小、中

作業工具
ハンマー ゴム、金属(1/2ポンド)、木
アジャスタブルリーマー
タップ各種
ダイス
エンド修正器
ヤスリ各種 ニコルソン

旋盤 200000~400000(中古)
フライス盤 200000~600000(中古)
工場設置認可申請 5~10万

設備費120万(旋盤、フライス盤除いて)


という事が書いてありました。
当時はクロモリフレーム主流でしたので、
まず金属についての概要をおしえてもらい、
あとは実際に工房をはじめるに辺りのかなり具体的な事をおしえてもらっていたのですね。
私の勘違いでもう一回翌週に講義がありました。
これは最終日で実際に、梶原氏がフレームを一台作っていく課程をみせてくれた記憶があります。