職人マツナガ通信

12月4日

フレーム設計2.
フレームの設計には、スケルトンとかディメンジョンとかよばれている、
寸法を決定する作業と、
各チューブの強さをきめて配置する剛性を決定するという二つの作業があります。
自転車のを作る上では、どちらだけできてもバランスのよい自転車はできません。
たとえば、登りにむいている、や、踏みだしが軽いフレームにするには、
寸法とチューブの配置、どちらでもその特性をだすことができます。
場合によっては寸法だけ、場合によっては両方とることもあります。
これは、オーナー次第ですべてケースバイケースです。
寸法を決めていく要素は、自分が今まで設計してきたもののフィードバックが大きいです。
プロ選手からツーリストまで、沢山のフレームを作らせてもらい、沢山の意見を頂いていることが礎となってます。
後は、自分で実際に作ってみて乗ってもいます。
剛性に関しては、クロモリのチューブがベースとなり、
チューブ単体での、ねじれと曲げの静加重試験をやったデーターと、
フレーム体になったものの静加重試験のデータをもとにします。
それに、寸法と同じように作ったもののフィードバックが加わります。
こういうデーターをもとにオーナーのリクエストを具現化していきます。