職人マツナガ通信

4月25日

材料選び。
三重のKさん、寸法関係がきまったらお次は素材選びです。
身長186cm、体重76kg、オリンピックディスタンストライアスロン。
オリンピックディスタンスはドラフティングありなので、
走りが少しロードレースぽっくなるのを想定して、
ダウンチューブはオーバーサイズの超高弾性の薄肉カーボンチューブにしました。
シートチューブは、純粋なロードレースほど剛性はいらないので高弾性の通常肉厚カーボンチューブでいくことに。
トップチューブは、シートと同じカーボンチューブでいきます。
シートステーは、細身のあまり剛性の高くないカーボン、
チェーンステーは、日本のカイセイのニッケルクロームモリブデン鋼8630材の0.7mm厚にしました。
できあがりをイメージしがら、材料を手に取って出していきます。
フレーム製作のどの段階でもそうなのですが、
実際に手を動かしているときに、
何か引っかかる事があるか、ないかとても重要です。
なんか、こう、理由がわからないのですが、モヤモヤするものがある時は、
手をとめてじっくり考えます。
逆に、あまりにとんとん拍子で決めたことも、
思いこみということがあるので、
こういうときも要注意で、
一度スタートにもどって、決めた過程をおさらいします。
今回もここまで来るのに、これを繰り返し、
今はスッキリした状態です。
Kさんの、お望みのもの作れると思います。