職人マツナガ通信

5月28日

電卓とホィール踏み台。
SBTMでホィール組するときの必需品です。
あまり他のお店ではみない道具かもしれません。
電卓は、ダイヤルゲージ付きの振れ取り台にホィールをのせて、
ホィールのセンターを計算するのつかいます。
ホィール踏み台は、スポークテンションを上げていくときに、
スポークのねじれやニップルとスポークのしまり具合の馴染みをだしていくための道具です。
まずは、ホィールの立て振れをとるためにニップルを回して張力をあげていきます。
立て振れが、0.2mm近辺までおさめられたら、
この踏み台にのせいてしごきます。
次に、ホィールのセンターを計算してその数字に向かって、
立て振れを大きくしないように、横振れをとっていきます。
こちらも、0.2mm近辺まできたら踏み台にのせて踏みつけます。
次に最終的なセンター数値をだすめにもう一度センターを計算します。
ここでセンターをきめたら、あとは限りなく振れゼロをめざして、
横と縦のダイヤルゲージの張りを見ながらテンションをあげていきます。
目指すテンションに到着して、縦横ピッタリ0.2mm以内に振れがおさまったら、
踏み台にのせて踏みつけます。
これで、振れ取り台にのせると、馴染みがでていない場合は、振れが大きくなっています。
これを繰り返して、踏んだあとに振れ取り台にのせて、
振れがでていなければ完成です。

ならば、最初からセンターを計算しておいて縦横一発で組み上げていけばいいじゃん、


ということがいえるのですが、
おもしろいもので、馴染みを出しながらやらなえれば、
見かけ上は振れがなくなるのですが、ちょっと力をかけるとすぐにバランスが悪くなってしまうのですね。
何度も何度も踏まれて強くなる、
けれど、踏み方間違えると壊れてしまう。
これはヒトにも当てはまるきがします。
ホィール組、ん~、意味深いな。