宮城県でプロジェクトMを駆るSさんから、ウレシイ贈り物が届きました。
「素晴らしき自転車ライフ」
という本です。
本と一緒についていたメッセージに、
「自転車人生最高!」
という言葉ありました。
言葉の通り、きっと、プロジェクトMでガンガン乗って楽しんでおられるのでしょう。
Sさんのバイクには、忘れられない思い出があります。
納車日が2011年5月1日。
そうです、あの震災のあった年なのです。
なんと震災のあった日3月11日に、宮城より御来店いただき納車予定でした。
当然当日は来店できず、というか、その後音信不通となり。
Sさんの住所をたどると、宮城県で一番揺れた街でした。
もしや、何か、という心配をしておりました。
その後しばらくして電話連絡が入り無事が確認できました。
あのときは本当にホッとしましたっけ。
揺れたけど、沿岸部ではなかったので、それほどヒドイ被害ではなかったそうです。
そうして改めて、5月1日に納車したのです。
その日の職人マツナガ通信です。
「5月1日
宮城県栗原。
東日本大震災の時、一番揺れたところです。
本日はここにお住まいのSさんに無事納車することができました。
震災直後は大変心配したのですが、
一週間ほど経ったあと、無事であるご連絡を頂きホッとしました。
幸いに地震の災害はたいしたこと無かったのですが、
こちらへ来る足がすべて滞ってしまったので、
当分取りに来られないというご連絡でした。
奇なるもので、3月11日、私がこのSさんのバイクの最終チェックをしているとき、まさにバイクにさわっているときにグラッときたのです。 作業台にのっていたサーベロと一緒で、忘れられない一台となりそうです。 宮城から来店されて、最終のポジションあわせをやって、そのままツーリングに出かけられていきました。 震災のストレスなどもおありのようで、まさに、待ちかねた~、という感じで、ニキニキ顔で出発されていきました。ボクもほんとにうれしいです。」
今でもプロジェクトMがSさんの自転車人生の一端をになっていると考えると、とてもうれしくなります。