職人マツナガ通信

11月19日

玉押し調整。
ハブのグリスアップやガタ調整でいろいろなメーカーのハブをバラします。
一昔前はみな同じように、ダブルナット(ネジ二個によるしめあわせ)スタイルでしたが、
最近は各メーカー独自の方法をとるところがあります。
ベアリング形式をシールドではなく、
カップアンドコーンにこだわり続けているシマノさんなのですが、
最近のデュラエースのフロントハブは、ダブルナット形式ではなく、
歯車形式(とでもいうのでしょうか)で、雄と雌のギザのかみ合わせで玉押しの位置をきめます。
カンパニョーロのレコードフロントハブは、
スリットの入った玉押しの位置をきめたら、
小さなネジを締め混んで玉押しの位置を決めて上げます。
どちらも、玉押しの加減をみるのはちょっと難しいですが、
作業そのものは、ダブルナット形式にくらべてとても簡単になってます。
微調整、ガタのでやすさを考えると、
これは進化といえるのかどうか、
古い人間は考えてしまいます。