職人マツナガ通信

アメリカ放浪記 (12)

写真は塗装をしているところです。
メッキをやってしまうくらいですから、塗装も当然ですよね。
規模は決して大きくないのですが、すべて、自分のところでやってしまう、これが、彼のシゴトみていて一番勉強になったことでした。

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彼のシゴトをみていたら、やたらとフレームをつくりたいという、
キモチが膨らんできました。
一通りシゴトみれて、自分の中で吹っ切れたものができたので、
彼に、「いろいろありがとう、もういくことに決めました」
といったとき、
彼が、「どこへ行くんだ、大丈夫なのか?」
と困惑顔で聞いてくれたことを今でも思いだします。
少しの間ですが、一緒にいる時間が長かったので
、多少の情が発生したのかもしれません。
おそらく、ボクがどうしても彼のところでシゴトをしたい、
という思いがその時つよかったなら、きっと、
「もう一度シゴトする事かんがえてもらえませんか」
といっていたと思います。
そして、もしかしたら、彼はOKしていたかも・・・・。
しかし、その時、ボクは、「大丈夫、何とかするからご心配なく」
と言ってしまいましました。
あのとき、もう一度彼に頼んで、アメリカでシゴトする事ができたら、
今頃どこで何をしているんでしょうね。
まず、つくばにはいないでしょうね。
ジンセーっておもしろいです。

こうして、とりあえずの目標を失ったボクは、アメリカのバイク雑誌を片手に、フレームビルダー巡礼の旅へとでました。
この後も、たくさんのいいヒトにあって、フレームつくりにかんしても、たくさん得ることができ、
予定より全然早く(予定では向こうに移住するつもりでしたから)あっさり帰ってきてしまいました。
これ、結果的にいうと挫折になるんですが、自分的には次のステップのための、重要な通り道だったなとおもってます。
一応、アメリカ放浪記これで最終かとさせてもらいます。
また、機会があったら、今度はイタリア就職記でもやってみたいとおもいます。
アメリカの写真、ショップに張り出しておきますので、よかったら見に来てください。