職人マツナガ通信

イタリア就職記 (38)

P氏とはしょっちゅう衝突していましたが、仕事上のことですから、お互いに根を持つことはなかったです。

いいか悪いか、イタリアにいる間、かなり彼と一緒に居る時間がありました。
仕事はもちろん、プライベートでも、一人のボクを不憫と思うらしく、いろいろ誘ってくれました。
だから、彼とは仕事以外こと、人生観などもよく話しました。
イタリアの職人気質や一般的な生活感を、学ぶのにものすごく濃厚な時が過ごせたと思ってます。

さて、いよいよミラノショー向けのロードレーサーの製作です。
ラグの形状や細部の工作はP氏のデザインをとりいれました。
今までやったことのない、ラグに穴をあけてブレーキワイヤーを通す加工など、ボク的には機能的にお勧めできないので納得できなかったですが、ショーモデルということもあり、P氏のいうとおりにつくりました。