職人マツナガ通信

イタリア就職記 (5)

行き先をイタリアに決めて、次は具体的にどこへどうあたるか。
この時点では、コネも何もないので、アメリカへ行った時 と同じように、自分のセールスレターをつくり、工房へ求職のダイレクトメールという方法。

あまり大きすぎても仕事が分業化されすぎていてダメだし、小さいと人を雇う余裕はないだろうから、ちょうど良さそうな規模を雑誌からピックアップ。
まあ、最初の一軒目でずっと働ければラッキー、まずはそんなことはないだろうから、とりあえず最初の一軒目が決まれば、それを足が掛かりにして、また違う展開がひらけるだろうという考えていたので、どうしてもこの工房で働きたいというところはなかったです。

こうして自分で調べたほかに、たまたま知り合いだった雑誌社のFさんに、イタリアの工房へ求職の手紙をだそうとおもうんですけど、どこかいいとこありますか、と尋ねたら、それだったら、紹介できるところがあるかもしれない、というお返事。
なんとラッキーなことか、全くのダイレクトメールより、紹介者が一人はいるだけで、なんぼか話がすすめやすいですから。
ここから、かなり具体的に話が進むことになっていきます。