(’91)イタリア就職記

イタリア就職記 (26)

道具は多少違いますが、作る物は同じですから、ここまでたどりつけば後は、それほど困ることはありません。 メインの作業はボクが、こまかいデザインに関することはP氏に相談しながら、イタリアン治具を使って、ない道具はつくりながら…

イタリア就職記 (25)

さて、いよいよフレーム製作開始です。 P氏は最初は、マウンテンバイクのフレームをつくれといってきました。 言われた時は、何も思わなかったのですが、後からなぜ最初にMTBをつくらせたのかがわかりました。 まずは、設計からで…

イタリア就職記 (24)

イタリアについて最初の頃は、こんな感じでP氏と一緒に工具屋へいったり、材料をさがしたりと一緒に動き回ることが多かったです。 でも、こういう感じで一日中一緒にいると、コミュニケーションがよくとれて、お互いの事がよくわかって…

イタリア就職記 (23)

ラグ用のチューブは使えそうな物が、コロンブス社で見つかりました。 P氏と一緒に何回かコロンブス社へいきましたが、日本で想像していたような大きな会社ではなかったです。 オリジナルのチューブもつくるような小回りの利く規模でし…

イタリア就職記 (22)

イタリアへついた翌日から仕事を始めたのですが、すぐに製作というわけにはいきませんでした。 ボクが作る、カーボン&クロモリ接着フレームに関する材料や特殊な工具なども、P工房には全くない状態でしたので、これらを調達することが…

イタリア就職記 (21)

P工房は、まず社長のP氏、一番職人、二番職人、見習い、事務にP氏の娘という5人構成でした。 P氏はすでに製作そのものはせずに設計・デザインを主にやっていました。 P氏の思いを忠実に表現していくのが一番職人のGさんでした。…

イタリア就職記 (20)

画像は与えられた治具で作業をしているところです。 イタリアの治具はこのように、 立てて使われる物がおおいようでした。 日本で使っていたのは、 横型でまさに定盤の上でつくるという感じでした。 これは日本人の設計による日本人…

イタリア就職記 (19)

まずは、工房にある機械の説明を受けました。 まあ、基本的には日本でつかっていたものと変わりはなかったです。 ただ、イタリアはこういうレーシングバイク産業がさかんなので、専用の加工機械がありました。 日本のように(あくまで…

イタリア就職記 (18)

ミラノのリナーテ国際空港には、P夫妻が迎えにきてくれていました。 滞在先はアパートが見つかるまでホテル暮らしに。 お金もかかるし落ち着かないので、早くアパートをみてけてほしいとP氏にお願いしておく。 仕事にきたのですから…

イタリア就職記 (17)

アクションをおこしてから9ヶ月、ようやく出発にこぎ着けました。 本来なら希望にもえて、目をランランと輝かせての旅立ちなのでしょうが、自分の不注意から最悪の出発となってしまいした。 準備の忙しさと、自分の不注意からたちの悪…