(’91)イタリア就職記

イタリア就職記 (16)

そうこうしているうちにドンドン時間が流れていく。 P氏からは相変わらずかんばしい返事も来ず、ん~、どうしようかと業を煮やした頃、最初にK氏を紹介してくれた雑誌社のF氏が、仕事でヨーロッパへ行くことになり、乗りかかった船と…

イタリア就職記 (15)

ということで、早速P氏に契約書と一緒に、ボクを是非とも雇いたいという趣旨の推薦状を依頼した。 しかし、イタリアへではOKをだしたP氏だが、いざ本契約となり給料のことなどがからんでくると、態度が少し変わってきた。 なかなか…

イタリア就職記 (14)

自分の場合どんなビザがとれるのかもわからないので、とりあえず、三田のイタリア大使館へ。 自分のやろうとしていることを話して、どのようにしたらよいかを尋ねてみた。 しかし、こちらもはじめてのことなら、大使館側でも、個人が、…

イタリア就職記 (13)

とにかく、仕事をさせてもらえるということを約束してもらい帰国しました。 帰国後も休む間もなく、第一の問題になった就労ビザの取得に取りかかりました。 面接では、日本のイタリア大使館でなんとかとれるとはったりをいいましたが、…

イタリア就職記 (12)

最終的にP氏は3つの問題点を提起してきました。 第一に法律の問題。 イタリアでは外国人労働者を簡単には雇えないこと。 第二に言葉の問題。 工房ではP氏以外イタリア語しか話せないこと。 第三に工房は忙しいので仕事を教えてい…

イタリア就職記 (11)

結局この日は、K氏現れず、ボクも雰囲気的に、まだ具体的な話をするのはまずいなと思ったので、挨拶程度の会話をしてわかれました。 K氏は約束より一日遅れてアフリカから飛んできてくれたと記憶します。 K氏のくるまでの時間は、と…

イタリア就職記 (10)

ようやく目的地のホテルにつき、本来ならばここでK氏と落ち合っているはずなのだが、K氏未だ来ず。   まあ、このイタリア行きを決めた時点で、一人でも目的は達成させるという心づもりだったので、そう慌てはしませんでし…

イタリア就職記 (9)

フレームとチューブをもって、一人降り立ちました、ミラノに。 下調べをしていたとおり、ミラノ中央駅までバスでいき、駅で切符を買い、なんとか目的のローカル線に乗車。 車窓からながれる、初めて見るイタリアの街並みをながめながら…

イタリア就職記 (8)

とても良さそうな工房が見つかり、紹介までしてくれるという人があらわれ、その人に自分のセールスレターを渡して、とここまではトントン拍子。 ウン、今回はご縁があるかなと思いきや、年が明けて91年、待てど暮らせど何の音沙汰もな…

イタリア就職記 (7)

自分のセールスレターは相手も英語ができるとのことでしたので英語で書きました。 本来ならイタリア語で書ければベストなんでしょうが。 人に頼むよりは、稚拙であろうと、自分の思いをしっかり伝えたかったので、四苦八苦しながら自分…