職人マツナガ通信

8月6日

スポークねじ切り機登場。
最新マシーンと思いきやすでに廃盤になってしまっている道具です。
昔は長さのないスポークはその場でつくってしまうということで、
当たり前のように使われていた道具でした。
最近はスポークメーカーの細かい対応と完組ホィールばやりということで、
すっかり出番が無くなってしまいました。
今回はオーナーのリクエストで海外ブランドのスポークがどうして御所望ということ
でなのですが、
輸入元に適当な長さがなく、
ボクのデッドストックからイタリア、サチェッティのスポークを用意。
必要な長さに切ることと相成りました。
今となってはすごく贅沢なスポークです。

フレームは決まったのですがサイズがなかなか決まらない。
身体の寸法をはかり、ボクのもっているデーターからだしたポジションと、
現在乗っているポジションが大幅に違ってしまう場合があります。
本日もそんな例がでました。
実際にローラーに乗ってポジションをみせてもらい、
オーナーと話し合いながら折衷点をみつけていきます。
人にはそれぞれ長年かかってついた癖があるので、
ボクが身体の寸法からだした数字に、
あてはめればすべてよしという風には考えていないんですね。
こんな場合は少しずつ動かしては、
実際に乗ってもらい、
オーナーが納得してもらうまで数字を煮詰めます。
ということで、今日はいいと思われるポジションに変更して、
少しこの状態で乗ってもらうことと相成りました。

スポーツバイクってほんとに手間暇のかかるしろものだな~。

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