職人マツナガ通信

5月31日

S谷さんフレームを設計図通りに治具セットして製作開始と思いきや、
月末処理追われてしまい、本日届かず、すみません。

40も半分すぎたこのごろ、体重が鰻登りにあがってきた。
生まれてこの方、太るということに関して心配したことがなく、
太るから節制なんてしたことがなかった。
しかし、ここへきて生まれて初めて太ることを危惧していろいろな事を考えはじめま
した。
夜中の12時すぎてのトンカツはやめよう、
寝る前のストレッチは必ずやろう、
SRM以外に運動をしよう、etc。
太極拳とかヨガとかいいかなと考えたのですが、
結局は時間がとれないだろうと自転車にいきつき、
なんとか通勤ライドをふやせないか、
休日の移動を自転車でできないか、
と考えてしばらく倉庫にねむっていた20インチミニを引っ張りだしてみた。
この小経車、神奈川にいた頃にご婦人の依頼で製品化したバイク。
このご婦人、すでに既製品の折り畳み小経車をもっていたが、
もっと運動性のいいものがほしい、
複雑な分解、組立は一切したくない、できない、というリクエストでした。
そこで考えたのがこのバイクで、
前輪をはずして、ダウンチューブが細い2本で出来ているチューブの間におさめて、
ハンドル、サドルはアンテナ式に伸び縮みするようにして、
イメージとしてはサーフボードのように縦長薄型になって後輪でころころひいていけ
るというもの。
ご希望はかなったようでご婦人は喜んでのってくれました。
当時、雑誌の小経車特集で呼ばれてこのバイクをだしのですが、
評価者に、何を意図につくっているのかわからいと酷評されました。
一言も製作者のコンセプトを聞いてくれなくてただ評価というのもなんだかなと思っ
たことがあります。
このバイク、小経車にしてはかなり運動性のいいように設計しました。
ドロップハンドル仕様して北海度ツーリングをしてくれたオーナーもいました。
ボクもこれをもってオーストラリアへプチツーリングに行きました。
このバイク試作の一台目はつくばに来てすぐの頃盗まれてしまいました。
これが手元にある最後の一台となります。
なんとなく、また小経車乗りたいなと思いだしこともあいなりまして、
なんとかモチベーションをあげて素行距離を上げたい。
残念ながら今はこのバイク製品化していません。

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