職人マツナガ通信

11月18日

軽すぎる?!。
先日手組ホィールを納品したNさんからご相談。
このホィール立ち上がり加速はとてもいいそうだが、
その後のスピード維持がきついという。
いつものクリテリウムの練習会で、コーナーの立ち上がりはいいのですが、
その後の直線で、いつもはついていけたのに、ついて行けなくなってしまったということ。
リム重量340gのホィールを32本のスポークでかなり強く組んであるので、
剛性、重量ともにかなり軽くて強いホィールになっている。
慣性の法則からいうと、Nさんの仰るとおりの事実となる。
回転体の外周部が軽ければ軽いほど慣性が小さく、
動き出すのに小さな力で動き出す。
その代わり、エネルギーがたまりにくいので、速度の落ちも早い。
ヒルクライムレースのような踏みっぱなしにはいいのですが、
クリテリムのような、加速減速の間に、人の後ろについて休むような走りが入ると、ちょっときついとのこと。
今までホィールをたくさん組んできましたが、
今回のような如実に違うと言われたのははじめてです。
さて、どうしたものか。
問題は、回転体の外周部の軽さ。
じゃ、重くすればいい、ということになるのですが・・・・・・・。
ホィールカバーをとりつけて、減速の原因である空気抵抗を減らすか・・・・・・。
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