職人マツナガ通信

11月17日

W田さんフレーム最終工程、仕上げです。
ヤスリをつかってはみ出た接着剤やラグ表面を磨いていきます。
カーボン粉まみれ、金属粉まみれになりながら削り磨いていきます。
歯医者さんが使うようなウィ~ンという刃物のついた電動工具も使います。
おまたせいたしました、生地の段階できあがり、生まれたままの姿です。
カラーのご指定は、2000年クレディアグリコルカラーですね。
では、お色直しにいれておきます。

ここのところ各メーカーの’07モデルが入荷はじめて俄に忙しくなってきてます。
入荷したものは出来るだけ早くみなさんの目にいれたいので即日組みをめざしていま
す。
ただし予約を頂いている作業があり、メカニックヨシダの手がふさがっている時は、
ボクが組み担当するときもあります。
本日はそんな日で、フレーム仕上げ作業が終わってから組作業にはいりました。
メーカーの納品状態というのは各メーカーバラバラで、ほぼ組み立ててきているもの
もあれば、ほとんどバラバラというものもあります。
ボクの場合は、まず梱包をほどいて納品状態をみて、
これなら~分の作業だなと作業終了時間を確認して作業に入ります。
もちろん、途中接客もあり飛び込みの作業もありますので、
その分を差し引いて終わったときの時間を確認して、
予定時間より時間がかかっていれば何がいけなかったのかをよく考え直してみて直す
べき点がみつかれば次の作業に反映させます。
もし時間内にできていたら次は少しでも早く出来る点はないかなとも考えます。
自転車組み始めて20数年になりますが未だにやってます。
もちろん時間がはやくてもクオリティがなくてはダメなのでこの点ももちろん心がけ
ます。
クオリティでいつも心がけているのは、
組み終わった状態でレースのスタートラインに立てるというクオリティです。
これはいろんな選手のサポートをしたときの経験で、
とにかくスタート後にどんな小さなことでも不備がでては選手の努力が水の泡ですか
ら、それはもう大変緊張します。
また、一度失敗するとも選手はもう信用してくれなくなります。
今は選手の自転車を扱う機会はへりましたが、それがお客さんになっただけでボクと
してはやっていることにかわりがないですね。
自転車のネジ一本の閉め忘は一歩間違えば大事故につながります。
いつも作業の最後の確認として、
ボクの中で、この状態で人に渡してスタートラインに立てるか、ということを確認し
て作業終了となります。
そんなで今日2台組み上げました。ご覧下さい

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