職人マツナガ通信

3月9日

さて、さて、休む間もなくお次の番だよ、お次の番だよ。
お次のフレームつくりは、埼玉県のK玉女史です。
大変お待たせ致しました。
ご夫婦でサイクリングを楽しむK玉夫妻、
ご主人は一足はやくカーボンバイクに乗り換えてその快適性を楽しんでおられるので
すが、
この快適さをなんとか我が愛妻にもというあついご主人の愛情に後押しされてオー
ダーを頂きました。
小柄な故になかなかあうサイズは少ないし、
レースはやらないロングライドサイクリングに使いたい、
故にあまり強すぎないものが欲しい、
それでしたら、まさにオーダーカーボンバイクの意義がありますでしょう。

本日作業にとりかかろうと思っていましたが、
思いの外設計で時間をとられてしまい作業開始は次回に。
身長154cmということですが、車輪径はやはり安定性やご主人との互換性を考えて
700C。
今のっていらっしゃるバイクのハンドルステムが、55mmのチョピチョピステムなの
で、
なんとかもう少し長いステムをつけられるように、
ヘッドアングル、シートアングル、トップチューブ、ハンガーダウン、フロントセン
ター、
と可能性のあるところの数字をすべて入れ替えて何通りも設計してみました。
ん~、数字のマジックで図面上では、長いステムを使えるようにどのようにでもなる
のですが、
それが自転車になって乗ってみたらを考えると本当に絞られてきてしまいます。
この乗ったときの操縦性とかは、ボクの想像です。
とにかくその数字をみつめて、オーナーが乗ったときのことを想像する想像する。
その想像の根拠となるのは、ボクの経験とボクがつくった物を乗ってくれて人の声が
データーとなります。
こうやって想像していると、計算中はいいかなと思った図面でも、
ジッと見つめているとほんの少しなにか引っかかるところがでてきたりします。
すると、その引っかかるところはどこなんだろうと、またジッと図面の数字を見つめ
ます。
こうやって何度も何度も計算し直して、
最終的にオーナーが、これって最高、といって乗っているイメージができたら終了で
す。
K玉女史が、下り坂でニコニコしながら、これってこわくない、といって乗っている
イメージが想像できました。
これでいきます。(ゴメンナサイ、ステムは今とあまり変わりないサイズでいくこと
になります)

今まで乗っていた自転車って何なの?
と言わせて見せましょう。
請うご期待。