職人マツナガ通信

4月30日

先日依頼されたスーパージャンボスプロケットを納品しました。
K西女史のバイクはリア8スピードの13-23Tというスプロケットがついていま
した。
これはどう見ても華奢な女史にはオーバースペック。
あれこれ考えて組み合わせてつくった13ー32Tのスプロケットをセット調整しま
した。
さすがにロードバイクで32Tまでつけると通常のセッティングでは無理がでますの
で多少小細工してなんとか使えるように。
さらにフロントギャ板を48Tから46Tに変更。
これでいままでは16段ギャがあっても実際に使えるのは12段くらいだったものが
16段フルに使えるようになったと思います。
ご本人店先で仕上がったバイクに試乗してみてニキニキ顔、是非峠にチャレンジして
みるんだと意気込んでおられました。
帰り際、K女史から5月1日に幸福を祈念して親しい人にミュゲ(すずらん)の花を
贈るというフランスの古くからの習慣(ミュゲの日)にちなんで、一日早いスズラン
をいただきました。
お代をいただいて、お礼をいわれて、さらにこんな素敵なプレゼントをいただけるな
んて、ほんとうにシアワセな生業ですね。
ボクが一番好きな油臭い作業場におかせてもらって、いろいろなものを作り出させて
くれる小道具たちにもいい香りを楽しませました。

ロードバイクはじめてのO川さん。
店頭にあるジオスに一目惚れ。
もうすぐほしい、今すぐほしい、はやくして、1分1秒でもいいから早く乗りたい、
というはやる気持ちムンムンモード。
しかし、身体の寸法からポジションをセッティングして実際にまたがってもらうと少
し小さい。
ご本人にしてみれば、ロードバイクはじめてなのでどこが小さいのかはてんで分から
ない。
街乗りに使うのであればまだしもご本人の希望では、ゆくゆくはレースにも出てみた
いし、大切に長く使っていきたいという。
それならなおさら、より身体にあったものを買って頂いた方があとあと絶対にいいは
ず。
出来る限りわかりやすく丁寧にご説明して、少し時間はかかってしまいますがもうひ
とサイズ大きいものをお取り寄せすることでご納得頂きました。

K女史にしてもO川さんにしても、あの欲しいものが手に入ったときの瞳から出る、
うれし~いキラキラ光線はボクらのシゴトの大きなモチベーションですね。

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