この文章がアップされる頃には本人のHP(http://tashiroyasutaka.com/)に掲載
されているのでもう書いても大丈夫
ですね。
先週の木曜日、メーカー展示会へ行くためにつくば駅に向かっていると、携帯電話が
なりました。
だれかなとみると、ショボちゃん事ブリヂストンアンカーチームの田代恭崇選手から
でした。
何かなと出てみると、今日どうしても会いたいということ。
彼にしてはめずらしく焦っているようなので、とりあえず出先で会う約束をして携帯
を
切った。
一つ目の展示会場で待ち合わせて近くの喫茶店へ。
何? と聞いてみると。
”今シーズンで選手を引退します”
という報告でした。
とりあえず公表前に直接話をしておきたいという思いをもっていてくれていたそうで
す。
思えば、彼が現在エキップアサダの浅田監督と立ち上げた、若手育成チーム”リマサ
ンズ厚木”の門をたたいてきたのが大学4年生の秋位でしょうか。
ちゃんとした大学を卒業できるのに、就職もせず、自転車選手としてどこまでできる
かチャレンジしてみたい、とやってきました。
実績はほぼゼロ、経験もゼロ、体格的にもかぼそく、とても選手としては大成するの
は無理じゃないという条件がそろっていました。
なんせ大学四年生といえば22才、日本の選手でもすでにヨーロッパを転戦していた
り、外国選手にいたっては既にプロとして走っている年齢です。
それを、これからはじめて自転車選手でメシを食いたいというのですから、かなり無
茶なお話しです。
浅田監督と相談をして、本当にご両親はそれでいいのか、という確認をして、また3
年やって芽が出なかったら辞めるという約束でチームに参加が決まったと記憶してい
ます。
(つづく)