職人マツナガ通信

10月22日

一介の町のクラブチームでるあるリマサンズ厚木がツールド北海道にでられるように
なりました。
ツールド北海道に出場するにはポイント規定があり、当時の選手達が頑張ってえた出
場権です。
そのメンバーに田代選手も加わりました。
ボクもチームスタッフとして参加しました。
後にも先にもこんなに長く田代選手と過ごした時間はなかったのでボクの記憶の中に
強烈に残っているのかもしれません。
レースを始めて2年、頭角を現し始めたといってもまだまだ実力も知名度も少ない田
代選手にとって、
日本の一流選手や海外の招待選手と走る1週間近く続くレースに対してかなりの緊張
があったんではないでしょうか。

まずは全コースの中の最大の山岳コースでやってくれました。
その日はたしか700m位の峠をこえるコースだったと記憶します。
コースとしては田代選手のもっとも得意とするコース、本人はかなりかけていたん
じゃないでしょうかね。
なんと田代選手は、並み居る国内外の強豪と対等に渡り合いトップグループでゴール
してきました。
日本選手としてはトップでした。
ボクは裏方なのでゴールはみれないのですが、結果を聞いて鳥肌がたった思い出があ
ります。
ある程度走れるとはおもっていましたが想像以上の結果でした。
ゴール後、オリンピック出場の経験もある他チームの選手のお話がおもしろかった。
”集団の中で一人だけ異常にケイデンスが違う奴がいるんですよ、なんだこいつ、こ
んなにまわしていたら頂上までもつわけないなだろう、たっくどこの素人だよ、と
思っていたんですがそいつがいつまでも集団にいるんですよ、そして最後は前にいっ
ちゃんたですよね、なんなんだあいつと思ってました、田代くんだったんですね”
この選手のコメントからも当時の田代選手のペダリングが想像できるとおもいます
が、とにかくまわしてましたね、軽いギャで。
この軽いギャをまわせるのは抜群の心肺機能からだと思いますが、田代選手当時どれ
くらい軽いギャが必要だったかはこの後にまた書きたいと思います。
ゴール後田代選手に、”やったね、浅田監督も今回の結果はほめてくれるんじゃない
の”といったら。
”ほめてくれないでしょう、いままでほめてくれたことなど一度もないですよ”
という言葉がとても印象にのこってます。