職人マツナガ通信

12月25日

I塚さん、フレーム設計。
ご本人のリクエストは細身シルエットでトップチューブは水平のトラディショナルな
フォルムのカーボンバイク。
トラディショナルな設計なので簡単と思いきやこちらの方がスローピングより厄介で
す。
シートピラーを格好良く見えるように長く出そうとすると少し小さめのフレームサイ
ズになるのですが、
これにすると今度はハンドルステムとサドルの落差が大きくなりすぎてスペーサーを
たくさん入れなければならず、あまり入れすぎるとろくろ首のようになってしまい
ちょっと見た目にかっこわるくなってしまう。
かといって、ハンドル位置を高くなるようにヘッドチューブ長をのばすと、当然シー
トサイズもあがってくるので今度はピラーがあまりでなくなってしまう。
この辺りになってくると性能とはあまり関係のないところなのでオーナーのセンス次
第ということになってきます。
もちろん、私なりの苦心作としてあっちをたてて、こっちをたててというようにお勧
めの設計はご提示しますが。
さあ、I塚さんご相談、ご相談いかが致しましょうか。

材料の方は吟味致しまして準備万端です。

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