職人マツナガ通信

12月29日

2008年度最後の営業日です。
今日も開店時お客さんがきてくれますように、来て頂いたお客さんはどの位置でどの
向きにならべていたら履きやすいんだろう、靴を脱いでまで入ってきて頂いたお客さ
ん心して対応しようという思いをこめてスリッパを並べました。
これはスリッパをならべるときいつも思うことなんですが、今日はフッと旅館の女将
さんもこんな思いでならべているのかなという思いがよぎりました。
このスリッパを並べるというのはおうちでもお客さんが来るとだしたりしますよね、
この行為をするとなんとなく相手への気遣いを思わずにいられなくなるような気がし
ます。
靴を脱いではいるというのは日本人ならではの相手への気遣いからきているのかもし
れませんね。
なんでこんなことを思ったのかは、おそらくこの年末最後の日から来ていると思いま
す。
今年もたくさんのいい人に巡り会えてこうして無事に年がこせることに感謝です。
ボク自身常にいいコンディションで新しい気持ちで毎日仕事に臨めるようにいろいろ
なことを努力をしていますが、こればっかりは自分だけでなしえることではありませ
ん。
来て頂くお客さんの喜びの笑顔や言葉から元気やエネルギーを頂きます。
これはまさにこのホームページのshopページにある、”売り手と買い手のいい繋が
り”ということなのですが。
SBTM開店当初、スリッパ履き? なにバカなことやってんの、スリッパ履きやめ
たらもっとお客さん来るのに、といろいろいわれたり、奇異なものを見るような目で
みられました。
でも、ボクの理想とする”売り手と買い手のいい繋がり”があるサイクルショップに
はこのスリッパ履きの精神がどうしてもあうんじゃないかという思いが捨てきれず、
どうしても無理になったら辞めよう、という思いをいだきながら今日までこれまし
た。
スリッパに履き替えてまでおつき合い頂ける皆様に本当に感謝です。
来年もこのスリッパ履きが継続出来るよう心して勤しみます。
本年度のご愛好誠にありがとうございました。
来年も変わらぬおつき合いをいただければ幸いです。
みなさま、よいお年をお迎え下さい。