職人マツナガ通信

3月28日

TA。
めずらしく、TAのカルミナライトのご注文を頂きました。
これPCD94という超小さいギャ板がとりつく仕様です。
ボクもこのクランクで167.5mmの46T×29Tを使っています!
TAといえば、今では主流となってしまったコンパクトクランク50×34の、パイオニア的なクランクのメーカーです。
でも、まあ、パイオニアというよりは、昔からその歯数のクランクをつくっていて、
たまたま、世の中の流れにヒットした、とでもいうべきでしょうか。
コンパクトクランクが出始めの頃は、今みたいにシマノさんやカンパなども50×34などというギャ板はつくっておらず、
TAが幅をきかせていました。
20160328.jpg

が、その後各メーカーが作り始めたので、

次第にめだたくなってしまいました。
でも、ボクらはコンパクトが主流になりつつある頃には、
50×34でも大きすぎると、
超超コンパクトクランクということで、
このカルミナライトを見つけました。
最近では、日本のスギノさんが、
この手のクランクを作りはじめたので、
このカルミナライトもついに目立たなくなってしまいました。
でも、このTAは1947年創業という歴史のあるブランド。
ボクが自転車を始めた頃は、ランドナーが人気で、
このランドナーにはTAのシクロツーリストが定番の組み合わせで、ボクもあこがれていました。
今回オーダー頂いた、Iさんも昔からのサイクリストで、TAにはあこがれがあったそうです。
ちなみに、ボクはフランス製ということで、精度はあまり信用していなかったのですが。
ある研究所からTAとスギノさんのギャ板を注文頂いて納品したのですが。
その後TAのギヤ板を追加注文いただきました。
なんでも、TAのギャ板の方がスギノのギャ板より真円度よかったらしいのです。
ビックリ 仰天!!
TAの認識を変えなければいけないなぁ。