職人マツナガ通信

3月21日

K澤さん、接着作業です。
まずカーボンチューブを図面通りにカット切削します。
カットできたら実際にラグに差し込んで治具にのせ最終寸法にしあげます。
誤差0のピッタリ寸法がいいと思いがちですが、低いとはいえ接着剤を硬化させるの
に加熱をしますので若干の熱膨張も考慮にいれなければなりません。
あまりにピッタリだとラグ内でチューブが熱膨張して逃げる隙間がないとチューブを
圧縮したかたちでついてしまいます。
いい加減が必要なんですね、で現物あわせの最終調整というのが必要になります。
こうやってすべてのチューブをあわせながら一度治具上でセットします。
寸法OKとなったら、ラグとチューブバラバラにして接着剤塗布となります。
接着剤は水分、油分をきらうので作業には薄いゴム手袋をしておこないます。
接着剤は熱硬化型といって加熱しないと硬化がはじまらないので比較的作業はあせら
ないでも大丈夫です。
接着剤によっては使用開始何分後から硬化がはじまるというようなタイプもありま
す。
こちらだとなにがなんでもその時間内に作業をしなければいけないので自分のフレー
ム製作には作業性はよくないので使用しません。
接着剤が塗布できたら、加熱器で硬化させます。
K澤さん2号さん誕生です。

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