職人マツナガ通信

6月22日

オーバーホールで入って来たOさんのアンカーRL8。
スタッフサカマがリア変速調整ができないと、持って来た。
シフトをやってみると確かに、リアのチェーンがスプロケットの上りにあわせると、下らなくなり、下りにあわせると、上らなくなる。
コンポはシマノ105 5700シリーズの10スピード。
今回、ケーブルにニッセンの物を使っているので、その影響か。
こういう時は、あらゆる考えられる原因を、一つ一つつぶしていくしかないです。
ケーブルフレーム内蔵タイプなので、フレームの中でケーブルが絡んでないか。
ケーブル内部の抵抗が、どこかで引っかかっているのか。
いろいろ調べていくと、どうもハンドルにそわせているアウターケーブルがのアールがきつすぎることがわかった。
ケーブルをハンドルにビニールテープで固定すると,変速しなくなり、
ビニールテープをはずして、ケーブルをフリーすると変速がよくなる。
そこで、ハンドルのアールを弱めるなかごいれて、アールを緩くしてみたが、ダメでした。
ニッセンのアウターケーブルは、シフト用でもらせん状の柔らかいアウターなんです。
これが原因かと思い、ハンドルにそう部分だけシマノの縦よりのアウターケーブルにしてみる。
しかし、変わらず。
ここまでやって、変わらないのでは、ケーブルが原因ではないのでは?
Oさん2013年にお買い上げ頂き、走行距離はまだ、1万キロもいってないはず。
この程度で、リア変速機のスプリングがおかしくなるか?
という疑問を持ちながら、リアディレラーを交換してみると。
直った・・・・・・・・。
考えられる原因は、バイク保管時、リアディレラーをロー側にしておいたか。
ロー側にしておくと、常にスプリングが伸ばされている状態なので、ヘタリが早い。
ボクは、いつも、バイクを降りるときは、チェーンの位置をフロントインナー、リアトップにするように心がけています。
こうすると、フロント、リアともにスプリングが縮んだ状態になるので、変速機の寿命が延びます。
しかし、こんなに変速のインデックスが決まらないのもめずらしいな。
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