職人マツナガ通信

11月28日

ホィール踏み。
新規ホィールを組み上げる時、
すでに組まれているホィールの振れをとる時にやる作業です。
本日もシマノの完組の振れ取り作業があり使用しました。
ニップルを回したときのスポークのねじれ、ニップルとニップルホールとにできるわずかな隙間などをとるために行います。
これをやっておかないと、見た目にはまっすぐに振れのないホィールになるのですが、

いざ乗り出すと、ねじれていたスポークが戻ったりして振れがでてしまいます。
振れとり台にのせて振れをとっては踏み、また振れ取り台にのせては振れをチェックという作業を繰り返し、踏んだ後に振れが最大振れ0.2mm以内におさまれば作業終了となります。
このホィール踏みもただ踏めばいいというのではなく、リムの剛性やスポーク本数、ホィール全体の疲労度によって加減してあげます。
結構くたびれているホィールですと、この作業をするとスポークが切れる場合があります。
こんな時は、お客様にそのホィールの寿命ということをお知らせして別途の対処法をおすすめします。
この踏み台、既製品というものはなく、というよりこういう作業をしているお店は他にはあまりないようなので、当然自作です。
この作業をしておくと、自転車にセットして乗り出してからの振れが非常にでにくいホィールにしあがります。
よだんですが、今回作業したシマノホィール、びったりセンターがでてました、さすがメイドインジャパン(というか今はクオリティコントロールバイジャパンということになるのでしょうが)。
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