職人マツナガ通信

2月26日

ブルベライダーIさん最終。
大分前にフレーム本体の方が仕上がっていたのですが、最後の問題がのこっていました。

フロントフォークの両サイドにライトホルダーを取り付けたいというリクエスト。
クロモリであればダボを溶接するとかで簡単なのですが、今回はカーボンフォーク。
また、カーボンフォークでもボトル台座のような雌ねじを取り付ける加工はそれほど難しくないのですが、強度が問題。
どう考えても加工はやめた方がいいので、外付けでなにかいい方法がないかとここ2週間ばかりずっと考えてました。
ここのところ製作時間を全くとれなかったということもあるのですが、
ようやく本日アタマの中にあったイメージを実際にやってみました。
アタマの中で考えて、あとは実際のものを手でさわりながら考える、いつものやり方です。
かなりいい感触でできました、簡単にとりはずしができて、ホールド性もしっかりしていて、できるだけスマート。
後は使い手のIさんに使ってもらいながら、使い勝手にあわてせて改良です。
こういうイレギュラーなものをつくるときは、こちらもアタマをひねり、汗をかきますが、
使い手の方の協力、忍耐も必要になります。
こういうはじめてのものははじめからスッパとうまく収まることことは少なく、不具合がでたら考えて改良、またでたら考えて改良。
あきらめずにトライアルアンドエラーをくりかえしていくことによりご自身の使い勝手にぴったりの道具ができあがります。
使い手の方が途中でもういいやとあきらめてしまうともうそこですべてが終了になってしまいます。
まずは使ってみてください、Iさん。
さて、これでリクエストはすべてクリアです。
先日決めて頂いたカラーリングで塗装やさんへ発送です。

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