職人マツナガ通信

3月24日

Tさんのフレーム製作です。
治具がセットできましたら、ラグパートをローで仮付けをしていきます。
まずはダウンチューブ、です。
お次はトップチューブ。
最後はシートステー部です。
さて、ここで困ったことが。
シートステー用のラグパートクロモリチューブがカーボンチューブとのはめあい相性がどうもよくない。
非常にかたいというか、はいらない。
おかしいなと思って、以前に使用していたものと比べると明らかに肉厚が厚い、こりゃちがうものだ。
このパートはカーボンチューブと対になってイタリアから買っているものだ。
ん~、イタリアの御仁は・・・・・・・。
ぶつくさいってもはじまらない、とにかくつかえるように内径をシコシコ削っていくしかない。
プロサッカー選手の中村俊輔選手の言葉を思い出します。
インタビューでアウェイで戦う不利について質問を受けたとき、
「控え室のエアコンは動かないし、練習用のグラウンドなんかも芝のないものあたえられたりします、でもこれ普通ですから」
というようなことを平然と答えていました。
アウェイで戦うということはこういう事は織り込み済みで、負ける理由にはならないというニュアンスだと理解したのですが、すごく印象的な言葉でした。
意味合いがちょっと違うかもしれませんが、
自分も日本になくて、しかたがないのでイタリアから買っているもの。
日本のものつくりの商習慣と違っていてもしかたがない、それが作れない理由にはできなませんよね。
世の中思った通りなどにはまず進まない、不条理なことでも突破していくのが仕事なのでしょうね。

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