職人マツナガ通信

9月3日

結線。
スポークの交点を針金でむすんで間にハンダを流し込んで固める作業です。
ホィールの剛性をアップさせる目的で昔はよくやっていた作業です。
今回はこの結線をしたホィールのスポークが切れて修理にはいりました。
340gのチューブラーリムで28ホール、15番プレーンスポークにアルミニップルという超決戦仕様。
もともとこのホィールは体重が40kgそこそこの超フライ級の奥様用に組んだものでした。
奥様が使わなくなったので、ご主人が使ってみたいということで結線をした記憶があります。
修理に入って先ずは使用状況を確認。
使用期間が2年位ですが、距離にして1000kmいくかいかない位です。
通常のホィールではスポークが切れる使用頻度ではありません。
やはりスポーク一本にかかる負担が大きいので寿命もはやまります。
ただしこのホィール、体重60キロ台のご主人曰く、
”斜度と距離、そして柔らかさを考えるとカーボンホイールよりトータルでは速く上れたりして気に入ってます。”
だそうです。
ヒルクライム大会の結果も上々だそうです。
こんな遊び方もありですね。
寿命を気にせず、ベストパフォーマンス機材をつかってたのしむ。
今回はまた折れるという可能性があることを理解して頂いた上で相談の結果、折れたスポーク一本だけの交換にしました。
スポークを少し太めの14番に総入れ替えしてもいいホィールになりそうなので、それもご提案はしておきました。
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