職人マツナガ通信

1月19日

フレームビルダー。
今は自分の職業を聞かれるとこう答える事が多いのですが、
20代の突っ張っていた頃は、この横文字の呼び方がいやで、”スポーツ自転車フレーム製作業”
というようにしていました。
フレーム製作って、油まみれになってやる泥臭い仕事で、ぼくはその泥臭さを誇りに思っていたので、横文字でよぶスノッブな感じがいやだったでしょうね。
でもある時から、説明するのがめんどくさくなってしまい、フレームビルダーで通してしまっています。
一つの仕事をしっかりやり遂げて引退された先輩の方が、
第二の人生でフレームビルダーになりたいんだと、SBTMに見学に来られました。
全く畑違いのお仕事をされていたようで、ゼロからのスタートということでした。
いろいろお話をしているうちに、自分がこの仕事を始めようとした時思い悩んだ事がよみがえてきました。
ぼくが心配した事と同じような事を悩まれている。
これからいろいろ勉強するのは大変だなという思いと、
これから新しいいろいろな事を勉強しながら自転車をつくれるようになっていく喜びを味わえるのかな、
という羨ましさを感じました。
無責任に頑張ってくださいとは言えないのですが、大変ですが楽しい仕事ではあります。