職人マツナガ通信

9月24日

ジャイアントを駆るアメリカ人のWさん、ふる~いクロモリバイクを再生でお持ち込みです。
お話しを聞いてみると。
アメリカに住んでいた頃、1976年の高校の卒業祝いに、
おじいさんがガレージセールで買ってきてくれたバイクだということ。
ガレージセールで販売した前のオーナーも、何年も持っていたもののようで、
おそらく1960年前後位につくられたものと思います。
このバイクで、ニューヨークの橋をおじいさんと一緒にサイクリングした思いでを話してくれました。
アメリカで一度再塗装して、パーツも変えられて乗っていて、
その後、各地をいろいろ転々とされたときも、いつも一緒にもって行かれたそうです。
しばらく乗っていなかったこのバイクを、ここへきて、再生させたいと持ってこられました。
Wさん、最初は、もともとついていたパーツを、何とか再生させたいということでしたが、
これは古すぎて無理ということで、最新のパーツで組みたる事に。
DUNELT ENGLAND
ヘッドチューブバッジに書いてる文字です。
インターネットで調べてみると,
1900年初頭からイギリスにあった会社のもののようです。
今はもう無くなってしまっているブランドですが、
今でもファンがいて、VINTAGE BIKE として人気があるようです。
メチャクチャ細いフォークブレード、ボクが自転車を始めた頃にも、こんな細いブレードは見たこと無いです。
カンパニョーロのロングリヤエンド、キャリア用ダボ付! これはなつかしいですね。
ボクがアマンダスポーツで仕事を始めた頃は、まだあったと記憶します。
各部をみてみると、丁寧な仕事をしてありますね。
当時のイギリス人のものつくり魂を見るおもいです。
さて、Wさんの、思いでのたくさん詰まったこのバイク今風に蘇らせる。
まずはエンド幅修正ですね。
120mmしかないので、治具に乗せて、126mm、できたら130mmにひろげます。
クロモリだから成せる業ですね。
Wさん、お楽しみに!!
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