職人マツナガ通信

9月27日

WさんのDUNELTの作業開始です。
まずは、エンド幅修正です。
現在は120mm、これを126~130mmにひろげます。
126~130mmという幅は、チェーンステーの塗装が割れないように調整しながらひろげるためです。
一応エンド幅126mmでも、オーバロックナット寸法130mmのホィールを入れられるのです。
まずは治具にのせるために、バラします。
ヘッド小物も鉄製のカンパニョーロの古いものです。
このタイプはボクも使った記憶があります。
当時は、絶対にガタでない、長持ちする、という神話がありました。
ばらしていくと、ポロッとヘッド小物から何か落ちました。
あれ、まさか、バラ玉?
ボクの記憶では、このタイプのヘッドはリテーナータイプのボールだったはず。
改めて、気を付けて外し見てみると、バラ玉だった。
ボクが知っている以前のモデル?
気になったので、持っている1970年代のカンパニョーロのカタログをみてみると、やっぱりリテーナーだった。
それ以前のカタログは手持ちにがないので、ネットで調べてみると。
1967年のカタログが見つかった。こちらはイラストでしかないのですが、これもどうもリテーナータイプのよう。
してみると、以前にオーバーホールをした自転車屋さんが、バラ玉にかえたのか。
謎は深まるばかり。
とにかく、ヘッド小物のワンはきれいな状態だったので、これはグリスアップで使えます。
恐るべし、カンパニョーロ鉄ヘッド小物の実力!
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