職人マツナガ通信

9月28日

Wさんのフレーム治具にセットして、エンドひろげ作業です。
治具にセットして、ヘッド、シート、BBをしっかりとめたら、
エンドを、エイ、ヤッっとひろげていきます。
オーナーは見ない方が、よい作業かもしれませんね。
力の加減が難しく、少しずつ、少しずつひろげていきます。
こういう作業が可能なのは、鉄の靱性があるからなのですね。
アルミは靱性が低いのでまず無理です、カーボンに至っては、まず変形しません。
なので以前、昔ボクがつくったフルカーボンフレームのエンド幅が126mmのものを、
130mmに加工を相談されたのですが、不可能でした。
メイン三本カーボン、クロモリバックでしたら、できたのですが。
Wさんのフレーム、結構抵抗します。
なので、ヤワな鉄ではなく、クロモリ、もしくはマンガンモリブデン鋼のフレームなのでしょう。
ヤワな鉄だと、簡単に広がってしまいます。
なんとか、130mmまで広がりました、フ~。
あとは治具から外して、カンパニョーロのエンド平行修正器をつかって、
エンドの平行度を修正します。
チェーンステーにも塗装の割れは起こらず、無事にエンドをひろげることができました。
デメタシ、デメタシ。

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