職人マツナガ通信

10月6日

2006年キシリウムESフロントホィール。
振れ取りをしてお渡ししたのですが、
振れがとれていないという事でもどってきました。
お渡し時は、いつものように、振れ取り台で、振れ取り、ホィール踏みを繰り返して、
最初の振れ値1.10mmから、0.2mmに以内に調整をしておだしたのですが。
再度お持ち頂いて、みてみると、仰るとおり振れている。
なぜか? 理由は全くわからないが、お預かりして再度チェック。
とりあえず振れをとろうとしたとき、ハブの玉当たりが少し渋いので、調整をして振れ取り台にのせると・・・・・・。
振れがなくなった・・・・?
いろいろやってみるとハブの玉当たりの調整で振れが違う?
ということは、ベアリングがちゃんと入っていないのか。
ばらして、圧入器でおしてみるが、ちゃんと入っている。
もう一度組み立てて、振れを見てみるが、やはりハブの玉押しの状態で振れの状態がかわる。
なので、振れ取り台で振れがとれていても、バイクに取り付け時、クイックレリーズできつく締めると振れがでてしまう。
全く初めての症例。
マヴィック社のメカニックに聞いてみるが、こちらも聞いたことがないという。
とにかく使えるようにするということで、
玉押しを押していって、振れをとっては、フロントフォークにとりつけて、さらにダイヤルゲージで振れを見る
ということを繰り返し、なんとか、いい玉当たりのところで、振れがとれました。
考えられる理由は、ハブフランジがスポークで引っ張られて、
ベアリングの入る穴の径が、ほんの少し変形をしているか、ということぐらいです。
まっ、とにかく、使えるようになってお客様の手にもどって良かったです。

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